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【レビュー】カノジョは嘘を愛しすぎてる

ネタバレ注意!

この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
作品をご覧になっていない方は鑑賞後に読んで頂く事をオススメ致します。
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この作品の成功ポイントは大きく2つ。
・ヒロインを演じる大原櫻子さんの存在感と歌唱力
・音楽プロデューサー亀田誠治さんの作る楽曲の完成度の高さ

まずはヒロイン理子を演じる大原櫻子さん、
この映画のために5000人のオーディションを行い、監督の小泉徳宏さん、音楽プロデューサー亀田誠治さん、原作者の青木琴美さんらに満場一致で認められての大抜擢という事で、その歌唱力と役へのハマり方は間違いないものでした。

弱冠18歳(撮影時16,17歳?)の完全な新人さんですが、
幼少期からクラシック音楽、ダンス、バレエ、歌に精通していたとの事で、見事なシンデレラガールの誕生を見る事ができました。

続いて亀田誠治さんについて、
元東京事変のベーシストで、日本の音楽シーンにも多大な影響を与えた人です。
上記大原櫻子さんの選出も含めてですが、彼が作る楽曲がヒット曲として本当に存在しそうなリアリティや時に少女漫画らしいキラキラした今っぽさもあったり、この作品をすごく理解して音楽の力で物語の説得力を持たせる事に貢献しています。

これ以外にも佐藤健やCRUDE PLAYのバンドメンバーの演奏シーンも嘘っぽくなく、
全体を通して「音楽に正しく向き合っている」という作り手の真摯な姿勢がこの作品の良さをグッと高めていると思います。

もちろん原作は完全に少女漫画なので、各セリフや演出は笑ってしまうほど”クサイ”です。
でもそういう話だとわかってしまえば全然気にならなくなりますし、最後にはすごく引き込まれてしまいます。

評判どおりとても良い作品でした。
大原櫻子さんの今後の活躍にも期待です。

【おまけ】
中川先生が見つけた小ネタですが、
ポスターの一部分、「愛」の中に小さくハートが入っています。
こういうのを見つけられるとちょっと嬉しいですね。

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【レビュー】ハンガー・ゲーム2

ネタバレ注意!

この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
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前作を観ずに鑑賞。
何となく内容はわかるかと思ったら全然わかりませんでした。これは失敗。
ただ、観ていくとどうやら1を観ていないせいではない部分でのわかりづらさというのも多いにあるのではと思ったので
今回はネガティブ目な評とさせて頂きます。

まず、前作の流れからでいくつかわかった事としては、
・主人公カットニス(ジェニファー・ローレンス)は独立国家が主催するサバイバルゲームに参加した。
・カットニスには大事な家族がいて、ハンガーゲームに出場したのも家族のためだった。
・そしてピートという男と一緒に生き残った。但しこの男とは恋愛関係は無く、他に想い合ってる男がいる。
・カットニスは弓がうまく、炎の妖術が使える(これはゲームが始まる付近でわかる)

といった設定と流れがあった上で、
毎年開催されるそのハンガーゲーム、今回は25年に一度のビッグイベントとなるという所からのスタート。

、、、という事なのですが、まず。

ゲームが始まるまでの前置きが長い!(30分以上あった)
そのせいで、3部作あるうちの間の作品なのに約2時間半も上映時間があるのです。

お話全体のわかりづらさと、無駄に長く感じるポイントを
「○○○いらん」で挙げていきたいと思います。

▼ゲイルいらん
カットニスの仲間なのか恋人なのか冒頭から親しげな雰囲気で、想い合っている仲なのはよくわかったのですが、
彼は特にハンガーゲームには関係しないし、彼との色恋の設定が無い方が後で出てくるピートとカットニスの関係から考えてももっとシンプルに盛り上がるようになったのでは?と思いました。
簡単に言うと、「カットニスはどっちが好きなのかわからん」のです。

▼ヘイミッチいらん
教育係としてカットニスとピータに付き添っていましたが、
ゲームが始まるまでが長い、と思ったのが冒頭で彼がカットニスとピータ二人に絡んでる箇所だと思います。
そもそも、「教育係」って設定が無くても良いような。
あと、この人がゲーム中にカットニス達にあるアイテムを渡すシーンがありましたが、あれってアリなんですか?

▼炎の妖術いらん
これは1からの流れだと思いますが、何の設定だったのでしょう?
他のゲーム参加者が特に他の妖術を使えたり、カットニスがゲーム内で使ったりするわけでもなく、カットニスがこれを使ったのはゲームのオープニングで威嚇的に衣装をメラメラさせた所と、テレビ出演時にドレスを燃やす演出をしたかっただけだったと思います。

▼マグスいらん
あの婆さんです。いらんと言うとちょっと可哀想な言い方なのですが、ゲーム中明らかにお荷物だし、それこそ上記のカットニスが持っているような特殊な妖術をこの人も持っていて、それが後々必要になるためにいるのかと思いきや、そういうのも特に無しでした。

▼ゲームメーカーのトラップいらん
毒霧、洪水、猛獣のトラップにゲーム中何度も襲われますが、反対にこのゲームって参加者同士が戦う事がメインですよね?
だったらそっちを観たかったわけで、こういうトラップはあまり要らない。
逆に、参加者全員が団結してこのゲームに反対の意を見せたようなシーンもありました。
このあたりで参加者のみんなが結局何と戦っているのか、目的は何かがはっきりしていないのがとてもわかりづらい所でした。

といった具合で自分の理解が足りていない所はもちろんあると思いますし、だいぶ揚げ足を取った事を述べてしまったかもしれません、ただかなりわかりづらい所は多かった気がします。

ただ、ここまで批判しておいて★3を付けている理由がこの映画で一番重要なポイントで、
「ジェニファー・ローレンスが魅力的」
という部分がしっかりしていたので、十分過ぎるほど満足はしています。
アカデミー賞主演女優賞を取った後の作品という事で、一番旬な彼女のアクションシーンやドレスアップした美しい姿も存分に拝む事ができるという意味で、自分としては観る価値は十分にありました。

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【レビュー】鑑定士と顔のない依頼人

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この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
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【注意】ネタバレあり

予告編を観ずに観てきました。
「驚愕のラスト!」みたいなシックスセンス的な煽りも何も知らずに観ていたので、ラストの展開に素直に驚いてしまいました。
2回目を観ると見方が全く変わると言われ、映画館でリピーター割引もされるほどでしたが、これは納得でしたね。

「贋作を作る作家は模倣の作品の中にも自分の”印”を入れる」

一流の鑑定士でも”人間の真贋”を見抜く事はできなかった。
まして彼がようやく出会った「The Best Offer(最高の一品)」に自分の人生の全てを奪われてしまうという悲劇。

最後のカフェのシーンで「連れを待っている」の一言がなんとも涙を誘う哀しい結末ですが、
彼が本当に求めていたのは価値のある美しい女性の肖像画の数々ではなく、一人の女性だったのだと思うと
何でもいいからクレアに戻ってきて欲しいと下手な期待を持ってしまう、というか自分が同じ状況だったら同じように彼女を待っていたかも。
そうするしか生きる道(希望)を選べないんじゃないかと思ってしまうとその哀しみも深いものとなります。

結局の主犯は誰で(たぶんビリーだと思いますが)、どんな手口で、クレアがどんな風に関わってどんな気持ちだったかといった種明かしをする所までは描いていない、という所がこの作品の良い所かと思いますが、人によってはスッキリしない所なのかなとも思います。

まだ一回しか観ていませんが、2回目を観た後はまた違った感想になると思います。
公開しているうちに何とかもう一回観てこようと思います。

『英国王のスピーチ』のジェフリー・ラッシュを始め主要キャストの好演と、作中に出てくる美術品や建造物の細かい造形、そして何より緻密な計算を重ねた脚本が素晴らしい一作。
これは観て良かったと思えます。

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【レビュー】ブリングリング

ネタバレ注意!

この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
作品をご覧になっていない方は鑑賞後に読んで頂く事をオススメ致します。
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2013年最後に観た作品です。

見どころとしては
・中流〜上流階級に属するセレブになりたくてもなれないティーンたちのリアリティ
・セレブの豪華な暮らしが覗ける(パリス・ヒルトンは自宅の内部を撮影に提供している)
・エマ・ワトソンらセクシーでキラキラした主演女優達
・『ソーシャル・ネットワーク』風の過去と現在を対比した構成
といった感じでしょうか。

予告を観た感じで何となく見た目重視の映画かなあと想像していたらホントにそのまんまでした、ていうか想像以上に見た目だけの映画でしたね。

気になった(ネガティブな)ポイントですが、

▼全体的にあっさりしすぎ
マーク(イズラエル・ブルサール)のいじめられキャラも最初にレベッカ(ケイティ・チャン)に出会うまでしか描かれてないし、泥棒を繰り返したりイケてる女子たちとつるむ事でいじめっ子に仕返しをするとかも無いので特に無駄な設定にも思えます。
ニッキー(エマ・ワトソン)たちと出会ったらすぐにタバコ(マリファナ?)に手を出すし、泥棒始めるし、それなりに元々ワルっぽい奴のイメージに見えてしまって、冴えないイケてないキャラには全然見えない。
「顔がブサイク」っていうのも見た感じブサイクじゃないと思うけどどうなのでしょう。。
彼に限らず、各役のキャラクターが全部浅い印象です。

▼セレブの家のセキュリティが甘過ぎ
これは観た人全員が突っ込みたくなる所ですよね、セレブの家が簡単に入られ過ぎ。
ちょっとこのへんは雑なのでは?
「セコムしてますか?」

▼ドラッグと恋愛の表現
彼らが途中何度か鼻から吸っていたあの白い粉、あれがもっと効果的に使えたんじゃないかなと思いました。
「嫌われ松子の一生」の小説を読んだ時に知ったのですが、覚せい剤にハマる人の多くはSEXにおける中毒性が強いと言われています。
なので劇中のあの白い粉も覚せい剤じゃないにしろ同じようなタイプのドラッグだと思って観てたら、「あんだけ吸ってて、SEXを描かないのはおかしい」と思ってしまいました。
ただ、ちょっと調べてみたら、あんな風に鼻から吸うのはコカインだそうですね。
どっちも快楽作用があるものですが、コカインは効く時間が短すぎてSEXには向かないそうです。
まあ、それならそれでいいんですけど、何かしらマークとレベッカの間の色恋設定を入れて欲しかったです。
マークが惚れてるんだったら、レベッカをかくまってべガスに逃がしたとかいう流れがあった方が最後の裏切ったなんだの下りも一つ話として深くなったんじゃないのでしょうか。

だいぶ批判的に観ましたが、肯定的に観るなら、この映画全体の薄っぺらさが現代(特にアメリカ?)のティーンの薄っぺらさを表してるという風に捉えられるでしょうか。
とはいえ、人間味もなく全体を通して1ミリも成長しない若者という形で終わるのは気持ちのいいものではありませんでしたね。

ソフィア・コッポラ監督のインタビューで
「まったく同情の余地もない主人公達に観客がどう共感出来るかというチャレンジだった」とコメントされていたそうですが、全く共感できませんでしたね。