カテゴリー別アーカイブ: 映画レビュー

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【レビュー】New York 結婚狂騒曲

ネタバレ注意!

この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
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まずはキャストにちょっと驚き。

主役のパトリックを演じるジェフリー・ディーン・モーガン。
この人はアメリカのTVドラマ「グレイズ・アナトミー」でデニー役の俳優さんですよね。
シーズン途中で出演しなくなって、自分としてはちょっと懐かしい人。

性格が奔放で大らかでロマンチストで、デニーのキャラクターと全く一緒で、
完全に舞台も設定も違う話なのに役を見間違えてしまうほどでした。

ちなみに、このジェフリー・ディーン・モーガンとハビエル・バルデムは似ているで有名ですね。

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左:ジェフリー・ディーン・モーガン
右:ハビエル・バルデム
たまにどっちかわからなくなります。スカイフォールの時にも迷いました。

他にも観ていてすごく気になった所が「インド描写」
ウェディングパーティを抜け出してインドの式典(パーティ?)に参加するシーン。
あそこまでの演出が必要だったのかやや謎ですが、ここ最近のインドびいきが甚だしい自分としては
低音の効いたインドポップスやクラブシーンが大音量で観て聴けただけでもすごく嬉しい場面でした。
エンディングにも使われてましたね。あれだけのインド推しは何だったのでしょう?
まあ、あの友人のインド人少年がハッキングする所からいろいろと話が転がる訳だし、
インドの”ITが強いイメージ”というやつでしょうか。もう少し理由はありそうです。

えー、ここまで話を先延ばしにしてしまいましたが
肝心のお話については正直納得はできていません。。
パトリック(ジェフリー・ディーン・モーガン)とエマ(ユマ・サーマン)。
最後に二人が結ばれるのはもちろんわかっていましたが、結局最終的に結ばれた理由もなんとなくごまかされた感じがして。
ハッキングとか職権乱用とかパトリックの強引さは社会的にダメだと思うし、エマもただフラフラしてだらしないだけに見えます。
これだと最初に別れてしまったパトリックの婚約相手と、エマのフィアンセのリチャードが救いようがなく単に可哀想な役になってしまいます。
そう、自分はこの主役二人にうまく気持ちがノれなかったんです。
このあたりは女子の目線とは自分がだいぶ違うのか、ラブコメというジャンルとして許容するべきなのか。
んー、これ以上文句言うのは感じ悪いのでやめておきます。

【余談】
たまたま同じ回で中川先生が来ていました。
彼女含め友人たちとニューヨークに遊びに行った事が以前あったのですが、クイーンズの”アストリア”というパトリックの住む地区に僕たちも宿を取っていて駅や通りの見た事がある風景が流れて、ちょっと懐かしい気分になりました。
勝手に宣伝しますが「ムーンパレス」という日本人のオーナーさんがやっているドミトリー、アストリア3号店とあとミッドタウンの1号店もあります。
旅の仲間も増えますし非常に安く泊まれます。ニューヨークに滞在される方は是非ご利用ください!
http://www.moonpalace-ny.com/

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【レビュー】ほとりの朔子

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登場人物はそれほど多くないのに、話が進むにつれてその人間関係がどんどん複雑に絡んで行く、
ただ、その語り口はすごく自然でテンポが良く、観ていて興味をどんどん引かれる。

この作品で演出の一番のポイントは「語らない」事だと思いました。
『それは内緒』というセリフが劇中何度か出てきます。
その中身は語られる事もあれば、語られないものも多くあります。

「言葉にせず、空気を読め」というある種日本人独特のコミュニケーションは大人になるにつれて身に付いて行くもの。
朔子(二階堂ふみ)がこの短い夏休みに体験した「ちょっと大人な世界」はある意味「語らない」世界の一つだったのではないかと思います。
淡い恋心と静かな失恋、男女の一線を超えるタイミングとその後のドロドロした関係、もちろんお互いに本音は語らない。
登場人物たちが語っていないのはもちろん、映画そのものでも直接的に見せていない所がすごく多いです。

また、もう一つテーマとしてうまく使われていたのが、
終盤に海希江(鶴田真由)が朔子に語る「実は他者の方が自分の事をわかっている事もある」といったセリフ。
朔子が最後に『やりたい事がなんとなく見つかった』と成長を感じるきっかけになったこの言葉。
実は前半の西田(大竹直)がビーチで自分の作品について語っていた「客観の中にも主観は入っている」といったちょっと小難しい話の部分でも触れられていて、説得力の強いメッセージになっています。

タイトルの「ほとり」が意味する所は、何か大きな世界の「手前にいる」事と考えました。
人生の中で18歳という大人の「ほとり」に立った朔子がこの1週間ちょっとの夏休みでちょっとだけ成長して帰っていく。

舞台挨拶で深田監督が語った”この映画がどういう映画か”について
『何か特別に伝えたいメッセージやテーマがあったというよりかは純粋に俳優たちを描きたかった』とおっしゃっていましたが、
制作の早い段階で主要キャストが決まり、それぞれのキャストが現場で醸し出す空気感を生かしたセリフというのを大事にしたとの事です。

そのセリフの”間”や効果的に使われる長回しのカットと合わせて、すごく自然な空気感、そして”行間”のある作品でした。

今年を代表する一本である事は間違いないです。

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【レビュー】Seventh Code

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近年女優としての評価が急上昇中の前田敦子主演で監督/脚本に黒沢清という豪華なマッチング。
都内でも1館のみ1週間限定(レイトショーのみ)で非常に小規模な公開。

所感、とてもビックリしました、いろんな意味で。
お話的な展開にも普通に驚きましたし、そもそもこの映画が前田敦子の新曲PVだった事も知りませんでした。
宣伝チラシにも普通に書かれていましたが、皆さんご存知で観てたのでしょうか?
やられた、という感じです。

すごく低予算で少ないスタッフで作ったようで、配役含めてやや安っぽくも見えましたが、やはり前田敦子のパワーで持って行ったなあという印象です。
起承転結の「転」の後がすごく短くてあっさり終わってしまったようで、やや物足りなさはあります。

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【レビュー】オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主

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都内1週間の限定公開という事で公開日に観てきました。

「超能力モノ」
と安易な名前を付けてしまいますが、自分の大好物なジャンルで、『ジャンパー』とか『クロニクル』とかの雰囲気に近い、日常生活を舞台とする超能力を持った青年の話です。

その特殊な能力は死者や死神を見る事ができる「霊能力」と扱われていて、
予告を見た感じだと、同じような力を持った敵と戦うとか、はたまたその死神と戦うとか、そっちの方向に行くのかと思いきや
意外にも普通の殺人事件を解決するという話でした。
期待していたほどの派手な展開が少なかったようにも感じましたが、やはり犯人を探って行く流れには普通にドキドキしましたし、ラストのまさかの悲劇に驚きと涙を誘う演出もあり、全体のインパクトは十分にあったと思います。

と、設定やストーリー自体にはそこそこな納得具合なのですが、
今回他に大きな見どころがあります。

それは、ヒロイン”ストーミー”を演じるアディソン・ティムリンという女優さんです。
22歳の彼女は日本ではまだ馴染みが浅いようですが、アメリカではTVドラマでかなり人気を博してるとの事です。

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ちょっとオリエンタルな雰囲気もある濃いめな顔立ちだけど、思いっきり甘さがあると言いますか。
勤め先のアイスクリーム屋で、ピンクのセクシーな制服を着させるといった所も彼女の可愛さを存分に見せようという意図が感じられます。
『世界に一つのプレイブック』でジェニファー・ローレンスを見ていた時と同じような感覚で、彼女がスクリーンに写っているだけで幸せな気分になります。
(簡単に言うとデレデレしてただけなのです。)
とにかくこの映画で彼女に出会えたのは大きな収穫でした。

その他、余談に近いですが
2点ほど細かい突っ込みをしたい所。

▼無駄にグロい
死者が見える設定なので、死体と触れる事もあるとは思いましたが、ゴキブリとかウジ虫はそこまで見せる必要なかったんじゃないかと思います。

▼車を盗む時に、スターターの電線をバチってやってエンジンをかけるシーン
これ、いい加減古い演出なんじゃないかと思いますが、この映画でも2回出てきます。
しかも車に乗り込んだ瞬間にバチってやってますが、そんなにちょうど良く出てないだろ、、、と突っ込んでしまいました。

まあ、とはいえ
VFXもしっかりしていてルックは良いですし、見応えは十分あり満足の行く一本でした。

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【レビュー】グォさんの仮装大賞

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主要キャストのおじいさんたちがこぞって70歳オーバー。
そんなおじいさんたちの青春群像劇。

全体は大きく3部で構成されていて、
<1部>
老人ホームに新しく入居した主役のグォさん、仮装演劇をリードするチョウさんをメインに、ホームでの孤独感や閉塞感、家族との確執、演劇を始めようとするも病気や年齢的に諦めないといけないという現実を重く感じさせるパート。
<2部>
職員や家族の反対を押し切って、大会の開催される都市にバスで向かうロードムービーパート。
<3部>
大会本番とその後を描くラストパート。

1部ですごく重たい雰囲気から対比させるように2部で大きく世界が広がっていく展開がとても気持ち良かったです。
中国の広大な大地の描写。360度何もないただ道が続くだけの景色。アメリカ西部(アリゾナ、グランドキャニオン近辺)を車で回った時の事を思い出しました。地球、世界の広さを感じると共に自分の存在の小ささも何となく感じてしまいます。
また、3部でのある人を見送るシーンとそこからの大規模なラストは、この作品全体を涙と一緒に明るく優しく包んでくれました。

真木よう子似の老人ホーム院長(イエン・ビンイエン)が家族と一緒におじいさんたちを車で追うシーンで語っていました。
「遠く離れた親とあなたがこれから一緒に過ごす事ができる時間はたった10日足らず」
これは親に限らずの話ですが、胸に留めておかないといけない事だと思います。

あと、老人ホームの中にいる僕らの大事な人たちは少なからず「死ぬのを待つだけの暮らし」という意識があるというのも忘れてはいけない。
医者が言うように無茶をさせれば体に悪い、と言うのはもっともですが、残りわずかの人生を数え始めた人たちに自分たちがやれることは何か、いずれ自分もその当事者になると一つ覚悟も決めたわけです。

「麦子さんと」評でも語りましたが、家族の映画は自分と家族への置き換えがあるから自分の人生に影響を与えるという意味ではそれだけで観る価値と意味があると思います。

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【レビュー】麦子さんと

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母が子供を想う気持ち。
子供が母を想う気持ち。

シンプルな構成と丁寧でわかりやすい演出で語られるすごく直球なメッセージ。

これは映画自体を語るよりも、観た人それぞれが自分の境遇と照らし合わせて噛み締める事に意味があるものです。

前半に登場する母親があまりに可哀想に描かれ過ぎていて、本当に心が痛い。
ここまで親と反発する事も無いにしろ、少なからず誰しも親(母親)に感じた事がある感情を思い出します。
自分に近いからこそその距離感が嫌になったり、素直になれなかったり。

親は、何があっても子供の味方。
それがわかっているなら、自分も親に素直に感謝の気持ちを伝えよう。
生きてるうちに。

一番この作品で印象的なのは、やっぱり最後に出てくる母の笑顔。
すごく嫌われる人物として描かれてそのままあっさり死んでしまうという前半の場面から、後半での回想では一切母の顔は出さずに最後の最後まで引っ張って登場させるという構成になっていて、とても涙を誘われました。

挿入曲として使われる松田聖子の「赤いスウィートピー」も明るさと切なさが混じっていて、この作品にすごく合っていたと思います。

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【レビュー】カノジョは嘘を愛しすぎてる

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この作品の成功ポイントは大きく2つ。
・ヒロインを演じる大原櫻子さんの存在感と歌唱力
・音楽プロデューサー亀田誠治さんの作る楽曲の完成度の高さ

まずはヒロイン理子を演じる大原櫻子さん、
この映画のために5000人のオーディションを行い、監督の小泉徳宏さん、音楽プロデューサー亀田誠治さん、原作者の青木琴美さんらに満場一致で認められての大抜擢という事で、その歌唱力と役へのハマり方は間違いないものでした。

弱冠18歳(撮影時16,17歳?)の完全な新人さんですが、
幼少期からクラシック音楽、ダンス、バレエ、歌に精通していたとの事で、見事なシンデレラガールの誕生を見る事ができました。

続いて亀田誠治さんについて、
元東京事変のベーシストで、日本の音楽シーンにも多大な影響を与えた人です。
上記大原櫻子さんの選出も含めてですが、彼が作る楽曲がヒット曲として本当に存在しそうなリアリティや時に少女漫画らしいキラキラした今っぽさもあったり、この作品をすごく理解して音楽の力で物語の説得力を持たせる事に貢献しています。

これ以外にも佐藤健やCRUDE PLAYのバンドメンバーの演奏シーンも嘘っぽくなく、
全体を通して「音楽に正しく向き合っている」という作り手の真摯な姿勢がこの作品の良さをグッと高めていると思います。

もちろん原作は完全に少女漫画なので、各セリフや演出は笑ってしまうほど”クサイ”です。
でもそういう話だとわかってしまえば全然気にならなくなりますし、最後にはすごく引き込まれてしまいます。

評判どおりとても良い作品でした。
大原櫻子さんの今後の活躍にも期待です。

【おまけ】
中川先生が見つけた小ネタですが、
ポスターの一部分、「愛」の中に小さくハートが入っています。
こういうのを見つけられるとちょっと嬉しいですね。

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【レビュー】ハンガー・ゲーム2

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前作を観ずに鑑賞。
何となく内容はわかるかと思ったら全然わかりませんでした。これは失敗。
ただ、観ていくとどうやら1を観ていないせいではない部分でのわかりづらさというのも多いにあるのではと思ったので
今回はネガティブ目な評とさせて頂きます。

まず、前作の流れからでいくつかわかった事としては、
・主人公カットニス(ジェニファー・ローレンス)は独立国家が主催するサバイバルゲームに参加した。
・カットニスには大事な家族がいて、ハンガーゲームに出場したのも家族のためだった。
・そしてピートという男と一緒に生き残った。但しこの男とは恋愛関係は無く、他に想い合ってる男がいる。
・カットニスは弓がうまく、炎の妖術が使える(これはゲームが始まる付近でわかる)

といった設定と流れがあった上で、
毎年開催されるそのハンガーゲーム、今回は25年に一度のビッグイベントとなるという所からのスタート。

、、、という事なのですが、まず。

ゲームが始まるまでの前置きが長い!(30分以上あった)
そのせいで、3部作あるうちの間の作品なのに約2時間半も上映時間があるのです。

お話全体のわかりづらさと、無駄に長く感じるポイントを
「○○○いらん」で挙げていきたいと思います。

▼ゲイルいらん
カットニスの仲間なのか恋人なのか冒頭から親しげな雰囲気で、想い合っている仲なのはよくわかったのですが、
彼は特にハンガーゲームには関係しないし、彼との色恋の設定が無い方が後で出てくるピートとカットニスの関係から考えてももっとシンプルに盛り上がるようになったのでは?と思いました。
簡単に言うと、「カットニスはどっちが好きなのかわからん」のです。

▼ヘイミッチいらん
教育係としてカットニスとピータに付き添っていましたが、
ゲームが始まるまでが長い、と思ったのが冒頭で彼がカットニスとピータ二人に絡んでる箇所だと思います。
そもそも、「教育係」って設定が無くても良いような。
あと、この人がゲーム中にカットニス達にあるアイテムを渡すシーンがありましたが、あれってアリなんですか?

▼炎の妖術いらん
これは1からの流れだと思いますが、何の設定だったのでしょう?
他のゲーム参加者が特に他の妖術を使えたり、カットニスがゲーム内で使ったりするわけでもなく、カットニスがこれを使ったのはゲームのオープニングで威嚇的に衣装をメラメラさせた所と、テレビ出演時にドレスを燃やす演出をしたかっただけだったと思います。

▼マグスいらん
あの婆さんです。いらんと言うとちょっと可哀想な言い方なのですが、ゲーム中明らかにお荷物だし、それこそ上記のカットニスが持っているような特殊な妖術をこの人も持っていて、それが後々必要になるためにいるのかと思いきや、そういうのも特に無しでした。

▼ゲームメーカーのトラップいらん
毒霧、洪水、猛獣のトラップにゲーム中何度も襲われますが、反対にこのゲームって参加者同士が戦う事がメインですよね?
だったらそっちを観たかったわけで、こういうトラップはあまり要らない。
逆に、参加者全員が団結してこのゲームに反対の意を見せたようなシーンもありました。
このあたりで参加者のみんなが結局何と戦っているのか、目的は何かがはっきりしていないのがとてもわかりづらい所でした。

といった具合で自分の理解が足りていない所はもちろんあると思いますし、だいぶ揚げ足を取った事を述べてしまったかもしれません、ただかなりわかりづらい所は多かった気がします。

ただ、ここまで批判しておいて★3を付けている理由がこの映画で一番重要なポイントで、
「ジェニファー・ローレンスが魅力的」
という部分がしっかりしていたので、十分過ぎるほど満足はしています。
アカデミー賞主演女優賞を取った後の作品という事で、一番旬な彼女のアクションシーンやドレスアップした美しい姿も存分に拝む事ができるという意味で、自分としては観る価値は十分にありました。

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【レビュー】鑑定士と顔のない依頼人

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【注意】ネタバレあり

予告編を観ずに観てきました。
「驚愕のラスト!」みたいなシックスセンス的な煽りも何も知らずに観ていたので、ラストの展開に素直に驚いてしまいました。
2回目を観ると見方が全く変わると言われ、映画館でリピーター割引もされるほどでしたが、これは納得でしたね。

「贋作を作る作家は模倣の作品の中にも自分の”印”を入れる」

一流の鑑定士でも”人間の真贋”を見抜く事はできなかった。
まして彼がようやく出会った「The Best Offer(最高の一品)」に自分の人生の全てを奪われてしまうという悲劇。

最後のカフェのシーンで「連れを待っている」の一言がなんとも涙を誘う哀しい結末ですが、
彼が本当に求めていたのは価値のある美しい女性の肖像画の数々ではなく、一人の女性だったのだと思うと
何でもいいからクレアに戻ってきて欲しいと下手な期待を持ってしまう、というか自分が同じ状況だったら同じように彼女を待っていたかも。
そうするしか生きる道(希望)を選べないんじゃないかと思ってしまうとその哀しみも深いものとなります。

結局の主犯は誰で(たぶんビリーだと思いますが)、どんな手口で、クレアがどんな風に関わってどんな気持ちだったかといった種明かしをする所までは描いていない、という所がこの作品の良い所かと思いますが、人によってはスッキリしない所なのかなとも思います。

まだ一回しか観ていませんが、2回目を観た後はまた違った感想になると思います。
公開しているうちに何とかもう一回観てこようと思います。

『英国王のスピーチ』のジェフリー・ラッシュを始め主要キャストの好演と、作中に出てくる美術品や建造物の細かい造形、そして何より緻密な計算を重ねた脚本が素晴らしい一作。
これは観て良かったと思えます。

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【レビュー】ブリングリング

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2013年最後に観た作品です。

見どころとしては
・中流〜上流階級に属するセレブになりたくてもなれないティーンたちのリアリティ
・セレブの豪華な暮らしが覗ける(パリス・ヒルトンは自宅の内部を撮影に提供している)
・エマ・ワトソンらセクシーでキラキラした主演女優達
・『ソーシャル・ネットワーク』風の過去と現在を対比した構成
といった感じでしょうか。

予告を観た感じで何となく見た目重視の映画かなあと想像していたらホントにそのまんまでした、ていうか想像以上に見た目だけの映画でしたね。

気になった(ネガティブな)ポイントですが、

▼全体的にあっさりしすぎ
マーク(イズラエル・ブルサール)のいじめられキャラも最初にレベッカ(ケイティ・チャン)に出会うまでしか描かれてないし、泥棒を繰り返したりイケてる女子たちとつるむ事でいじめっ子に仕返しをするとかも無いので特に無駄な設定にも思えます。
ニッキー(エマ・ワトソン)たちと出会ったらすぐにタバコ(マリファナ?)に手を出すし、泥棒始めるし、それなりに元々ワルっぽい奴のイメージに見えてしまって、冴えないイケてないキャラには全然見えない。
「顔がブサイク」っていうのも見た感じブサイクじゃないと思うけどどうなのでしょう。。
彼に限らず、各役のキャラクターが全部浅い印象です。

▼セレブの家のセキュリティが甘過ぎ
これは観た人全員が突っ込みたくなる所ですよね、セレブの家が簡単に入られ過ぎ。
ちょっとこのへんは雑なのでは?
「セコムしてますか?」

▼ドラッグと恋愛の表現
彼らが途中何度か鼻から吸っていたあの白い粉、あれがもっと効果的に使えたんじゃないかなと思いました。
「嫌われ松子の一生」の小説を読んだ時に知ったのですが、覚せい剤にハマる人の多くはSEXにおける中毒性が強いと言われています。
なので劇中のあの白い粉も覚せい剤じゃないにしろ同じようなタイプのドラッグだと思って観てたら、「あんだけ吸ってて、SEXを描かないのはおかしい」と思ってしまいました。
ただ、ちょっと調べてみたら、あんな風に鼻から吸うのはコカインだそうですね。
どっちも快楽作用があるものですが、コカインは効く時間が短すぎてSEXには向かないそうです。
まあ、それならそれでいいんですけど、何かしらマークとレベッカの間の色恋設定を入れて欲しかったです。
マークが惚れてるんだったら、レベッカをかくまってべガスに逃がしたとかいう流れがあった方が最後の裏切ったなんだの下りも一つ話として深くなったんじゃないのでしょうか。

だいぶ批判的に観ましたが、肯定的に観るなら、この映画全体の薄っぺらさが現代(特にアメリカ?)のティーンの薄っぺらさを表してるという風に捉えられるでしょうか。
とはいえ、人間味もなく全体を通して1ミリも成長しない若者という形で終わるのは気持ちのいいものではありませんでしたね。

ソフィア・コッポラ監督のインタビューで
「まったく同情の余地もない主人公達に観客がどう共感出来るかというチャレンジだった」とコメントされていたそうですが、全く共感できませんでしたね。