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- 作品データ
- 監督/製作:マーティン・スコセッシ
脚本:テレンス・ウィンター
製作:マーティン・スコセッシ/レオナルド・ディカプリオ/リザ・アジズ/ジョーイ・マクファーランド/エマ・コスコフ
原作:ジョーダン・ベルフォート
キャスト:レオナルド・ディカプリオ/ジョナ・ヒル/マーゴット・ロビー/マシュー・マコノヒー/ジョン・ファブロー/カイル・チャンドラー/ロブ・ライナー/ジャン・デュジャルダン
原題:The Wolf of Wall Street
制作年:2013年
上映時間:179分
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- あらすじ
- レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が5度目のタッグを組み、実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートのセンセーショナルな半生を描いた。22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダンは、学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新な発想と巧みな話術で瞬く間になりあがっていく。26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになったジョーダンは、常識外れな金遣いの粗さで世間を驚かせる。全てを手に入れ「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになったジョーダンだったが、その行く末には想像を絶する破滅が待ち受けていた。ジョーダン自身による回顧録「ウォール街狂乱日記 『狼』と呼ばれた私のヤバすぎる人生」(早川書房刊)を映画化。共演にジョナ・ヒル、マシュー・マコノヒー、マーゴット・ロビーら。
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- オフィシャルサイト
- http://www.wolfofwallstreet.jp/
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- 予告編
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- 鑑賞日
- 2014年2月6日
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- 鑑賞場所
- TOHOシネマズ六本木
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- 評価
- ★★★★★
ネタバレ注意!
この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
作品をご覧になっていない方は鑑賞後に読んで頂く事をオススメ致します。
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179分(約3時間)という上映時間。
鑑賞前は絶対長いだろうと思っていましたが、観終わるとあっという間に感じました。
それぐらい話のテンポが良く飽きさせない構成です。
金、酒、ドラッグ、セックスととにかく人間の欲情を惜しげも無くハイテンションで描いています。
実在の人物がモデルという事で、十分シリアスに描く事もできたはずなのに完全に下劣にコメディックに描く作風にしたのは大正解だったと思います。観た人は完全にフィクションだと思うぐらいでしょう。
特に笑ったのが、「レモン」と呼ばれる年代物のドラッグをキメるシーン。
口からヨダレ、呂律が回らずちゃんと喋れない、手足が動かず歩けない、階段から転げ落ちる、それでも車を運転する。
そこからジョナヒルとの電話の奪い合いと、喉を詰まらせたジョナを救うために再度ドラッグで復活!ポパイのカットバック!あそこは本当に可笑しかった。
他にも会社内でのホステスの絡みやラスベガス行きの飛行機での乱交シーンとかも最低(最高)でした。
レオナルド・ディカプリオも過去最高の演技で、元々の顔つきもあってか老若の演じ分けも見事でした。
客を引きつける(釣り上げる)巧みな話術と人の心を振るわせるスピーチは「ホントに仕事できそう・リーダーにしたい・ついていきたい」と思わせ、汚い金の稼ぎ方や使い方を見せていても、バカで真っすぐで愛されるっていう役を演じきっていて、ホントに彼にしかできないジョーダンだったと思います。
他にもジョナ・ヒルが演じる相棒ドニーやマシュー・マコノヒーの胡散臭い上司も負けずの存在感で素晴らしかったです。
R18+指定とはいえ、全編に渡るドラッグとセックスの過激な描写やFワードの連発など明らかに教育に悪い今作がアカデミー賞にノミネートされているのを不思議に思いつつも、観ている側に爽快感を感じさせるほどパワフルでユーモラス。
観る人を選ぶ事は間違いないとは思いますが、自分は大好きな映画です。