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【レビュー】ミスティック・アイズ

ネタバレ注意!

この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
作品をご覧になっていない方は鑑賞後に読んで頂く事をオススメ致します。
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「ミスティック・アイズ」という放題にセンスの無さを感じつつ、原題の意味もわからなかったので調べてみました。

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wrecker【名】
1.〔故意に物を〕壊す人
2.〔事故車両などの〕解体業者[作業員]
3.〈米〉レッカー車◆【同】tow car
4.海難救助船
5.〈話〉〔夫婦・組織などの絆・結束などを〕破壊する人
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これで言うと5.で、「家庭を壊す人々」のお話。

デイヴィッドとドーンという幸せな夫婦が暮らす家にある日戦地から帰還した弟が転がり込む。
この弟が夫婦や近所の関係を掻き回し平和な風景を乱して行きます。
平凡に見える夫婦関係や近所付き合いの中にも秘密が隠れていて、ふとしたきっかけでそれが明るみになり崩壊する、という内容。

話が進むと徐々にデイヴィッドやその家族の過去が明らかになっていきますが、実際の描写はほとんどされず、人物たちのふとした会話の中に混ざる程度でしか出されません。
最終的に幸せそうな雰囲気で終わりますが、もちろんそれは表面的な部分だけです。
後味はとっても苦々しく、見終わってしばらく暗い気持ちになります。

ドーンが抱える子供を抱っこした”お隣さん”の旦那の「自慢の息子だな」のセリフとか特に苦かった。
「ほとりの朔子」を観た時も感じましたが、こういう身近な人たちが実は関係を持っているっていう状況って、人口の多い都会よりも人同士の繋がりが深い田舎暮らしの方が多いんじゃないかなと東京に住みながら感じた所です。

ベネディクト・カンバーバッチは相変わらず存在感が強く、どこか闇を抱えている雰囲気も良かったですが、
他の役者たちが特に光っているようにも見えずちょっと物足りなさを感じました。