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- 作品データ
- 監督:吉田恵輔
脚本:吉田恵輔/仁志原了
製作統括:栗原忠慶
挿入曲:松田聖子「赤いスウィートピー」
キャスト:堀北真希/松田龍平/余貴美子/麻生祐未/ガダルカナル・タカ/温水洋一
原題:2013年
上映時間:95分
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- あらすじ
- 「純喫茶磯辺」「さんかく」「ばしゃ馬さんとビッグマウス」など独特のユーモアセンスにあふれた作品を手がける気鋭・吉田恵輔監督が、堀北真希を主演に迎え、実体験もまじえながら母子の愛情を描いたオリジナル作品。声優になることが夢のアニメオタク女子・麦子は、無責任な兄の憲男と2人暮らし。そんなある日、麦子たちが幼い頃に家を出たまま音信不通だった母親の彩子が突然現れ、同居することに。自分勝手な母が許せず戸惑う麦子だったが、実は病魔に冒されていた彩子は、ほどなくして他界してしまう。麦子は納骨のため母の田舎を訪れるが、若かい頃の彩子とそっくりな麦子は町の人々に歓迎され、それまで知らなかった母の一面を知る。兄の憲男を松田龍平、母の彩子を余貴美子が演じる。挿入歌として松田聖子の代表曲「赤いスイートピー」が初めて映画で使用されている。
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- オフィシャルサイト
- http://www.mugiko.jp/
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- 予告編
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- 鑑賞日
- 2013年1月9日
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- 鑑賞場所
- 渋谷HUMAXシネマ
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- 評価
- ★★★
ネタバレ注意!
この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
作品をご覧になっていない方は鑑賞後に読んで頂く事をオススメ致します。
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母が子供を想う気持ち。
子供が母を想う気持ち。
シンプルな構成と丁寧でわかりやすい演出で語られるすごく直球なメッセージ。
これは映画自体を語るよりも、観た人それぞれが自分の境遇と照らし合わせて噛み締める事に意味があるものです。
前半に登場する母親があまりに可哀想に描かれ過ぎていて、本当に心が痛い。
ここまで親と反発する事も無いにしろ、少なからず誰しも親(母親)に感じた事がある感情を思い出します。
自分に近いからこそその距離感が嫌になったり、素直になれなかったり。
親は、何があっても子供の味方。
それがわかっているなら、自分も親に素直に感謝の気持ちを伝えよう。
生きてるうちに。
一番この作品で印象的なのは、やっぱり最後に出てくる母の笑顔。
すごく嫌われる人物として描かれてそのままあっさり死んでしまうという前半の場面から、後半での回想では一切母の顔は出さずに最後の最後まで引っ張って登場させるという構成になっていて、とても涙を誘われました。
挿入曲として使われる松田聖子の「赤いスウィートピー」も明るさと切なさが混じっていて、この作品にすごく合っていたと思います。