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- 作品データ
- 監督/脚本:ギャビン・フッド
原作:オースン・スコット・カード
キャスト:エイサ・バターフィールド/ハリソン・フォード/ベン・キングズレー/ビオラ・デイビス/ヘイリー・スタインフェルド/アビゲイル・ブレスリン
原題:Ender's Game
制作年:2013年
上映時間:114分
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- あらすじ
- オースン・スコット・カードが1977年に発表し、アメリカSF界の権威であるヒューゴー賞とネビュラ賞をダブル受賞した名作小説「エンダーのゲーム」を映画化。異星人の侵攻を受けた地球は、衛星軌道上に「戦いを終わらせる者」を育成するバトルスクールを設立し、世界中から優秀な子どもたちを集めていた。一家族がもうけられる子どもは2人までと定められた世界で、禁断とされる3人目の子ども=サードとして生まれたウィッギン家の少年エンダーは、それゆえに冷遇されて育ったが、やがて才能を見込まれバトルスクールに送られる。優秀な成績をおさめ、みるみる頭角を現すエンダーに周囲は「戦いを終わらせる者」として期待を寄せるが、エンダーは戦うことへの疑問と重い宿命に苦悩する。そんな中、最終戦争の時が迫り……。エンダー役は「ヒューゴの不思議な発明」のエイサ・バターフィールド。監督は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のギャビン・フッド。原作者自らもプロデューサーとして製作に参加している。
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- オフィシャルサイト
- http://disney-studio.jp/movies/ender/
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- 予告編
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- 鑑賞日
- 2014年2月8日
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- 鑑賞場所
- TOHOシネマズ渋谷
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- 評価
- ★
ネタバレ注意!
この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
作品をご覧になっていない方は鑑賞後に読んで頂く事をオススメ致します。
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「壮大なる依怙贔屓(えこひいき)」
一言で言うとそんな印象です。
“選ばれし者”という形で世界を救う主人公のエンダーという少年が、最初から最後までひいきされているだけで話が進んで行きます。
冒頭から「お前は特別だ」「賢いのはエンダーだけだ」と言われ、何もしていないのに自動的にステージが上がって行って、知らない間に世界を救った、みたいな
平和的な解決を目指すとかそういう方向が中盤から現れてきますが、
とにかくエンダー自身が最初から出来る子過ぎて、何か葛藤や苦難を乗り越えるとかそういった描写が無いまま話がどんどん進むし、実際に地球にどれだけの危機が迫っているのかとか、この宇宙人と戦おうとしている組織がどんだけスゴいのかとかがイマイチ見えてこないせいで、全体的にリアリティが全く感じられません。
そんな疑惑が積み重なった状態で迎えたラストも、結局これが実際の戦いだったと明かされても「ああ、そうですか」と完全に他人事のようにしか思えないのです。
小説が原作という事で、そちらは未読なのですがおそらく長編の内容を頑張って2時間に詰め込んだ結果、ただただ説明的な話になってしまったのかなという印象です。
VFXは素晴らしかったし、無重力になる戦闘シミュレーションのシーンなんかはゼロ・グラビティを観た後でも楽しく見られるシーンでしたが、全体を通した話し運びが淡々としていてイマイチ盛り上がれませんでした。