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【レビュー】ブリングリング

ネタバレ注意!

この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
作品をご覧になっていない方は鑑賞後に読んで頂く事をオススメ致します。
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2013年最後に観た作品です。

見どころとしては
・中流〜上流階級に属するセレブになりたくてもなれないティーンたちのリアリティ
・セレブの豪華な暮らしが覗ける(パリス・ヒルトンは自宅の内部を撮影に提供している)
・エマ・ワトソンらセクシーでキラキラした主演女優達
・『ソーシャル・ネットワーク』風の過去と現在を対比した構成
といった感じでしょうか。

予告を観た感じで何となく見た目重視の映画かなあと想像していたらホントにそのまんまでした、ていうか想像以上に見た目だけの映画でしたね。

気になった(ネガティブな)ポイントですが、

▼全体的にあっさりしすぎ
マーク(イズラエル・ブルサール)のいじめられキャラも最初にレベッカ(ケイティ・チャン)に出会うまでしか描かれてないし、泥棒を繰り返したりイケてる女子たちとつるむ事でいじめっ子に仕返しをするとかも無いので特に無駄な設定にも思えます。
ニッキー(エマ・ワトソン)たちと出会ったらすぐにタバコ(マリファナ?)に手を出すし、泥棒始めるし、それなりに元々ワルっぽい奴のイメージに見えてしまって、冴えないイケてないキャラには全然見えない。
「顔がブサイク」っていうのも見た感じブサイクじゃないと思うけどどうなのでしょう。。
彼に限らず、各役のキャラクターが全部浅い印象です。

▼セレブの家のセキュリティが甘過ぎ
これは観た人全員が突っ込みたくなる所ですよね、セレブの家が簡単に入られ過ぎ。
ちょっとこのへんは雑なのでは?
「セコムしてますか?」

▼ドラッグと恋愛の表現
彼らが途中何度か鼻から吸っていたあの白い粉、あれがもっと効果的に使えたんじゃないかなと思いました。
「嫌われ松子の一生」の小説を読んだ時に知ったのですが、覚せい剤にハマる人の多くはSEXにおける中毒性が強いと言われています。
なので劇中のあの白い粉も覚せい剤じゃないにしろ同じようなタイプのドラッグだと思って観てたら、「あんだけ吸ってて、SEXを描かないのはおかしい」と思ってしまいました。
ただ、ちょっと調べてみたら、あんな風に鼻から吸うのはコカインだそうですね。
どっちも快楽作用があるものですが、コカインは効く時間が短すぎてSEXには向かないそうです。
まあ、それならそれでいいんですけど、何かしらマークとレベッカの間の色恋設定を入れて欲しかったです。
マークが惚れてるんだったら、レベッカをかくまってべガスに逃がしたとかいう流れがあった方が最後の裏切ったなんだの下りも一つ話として深くなったんじゃないのでしょうか。

だいぶ批判的に観ましたが、肯定的に観るなら、この映画全体の薄っぺらさが現代(特にアメリカ?)のティーンの薄っぺらさを表してるという風に捉えられるでしょうか。
とはいえ、人間味もなく全体を通して1ミリも成長しない若者という形で終わるのは気持ちのいいものではありませんでしたね。

ソフィア・コッポラ監督のインタビューで
「まったく同情の余地もない主人公達に観客がどう共感出来るかというチャレンジだった」とコメントされていたそうですが、全く共感できませんでしたね。