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- 作品データ
- 監督:小泉徳宏
製作:石原隆/畠中達郎/都築伸一郎/市川南
音楽プロデューサー:亀田誠治
原作:青木琴美
ビジュアルデザイン:箭内道彦/大島慶一郎
キャスト:佐藤健/大原櫻子/反町隆史/相武紗季/谷村美月/三浦翔平/窪田正孝
制作年:2013年
上映時間:117分
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- あらすじ
- 「僕は妹に恋をする」「僕の初恋をキミに捧ぐ」の青木琴美による同名人気コミックを、佐藤健主演で実写映画化。音楽業界を舞台に孤高のサウンドクリエイター・小笠原秋と、才能を見出され劇的なデビューを飾る女子高生・小枝理子の恋模様を描く。23歳の若さでサウンドクリエイターとして活躍する秋は、かつて自分が所属していた人気バンド「CRUDE PLAY」に楽曲提供を続けながらも、ビジネスとしての音楽の世界に嫌気がさしていた。そんなある日、秋は気まぐれで声をかけた「CRUDE PLAY」ファンの女子高生・理子と付き合うことになる。しかし、理子は天性の歌声の持ち主で、その才能を見込んだ敏腕プロデューサーにより、3人組バンド「MUSH&Co.」としてデビューすることになるが……。ヒロインの理子を演じるのは、オーディションで選出された新人・大原櫻子。劇中バンド「CRUDE PLAY」メンバーに三浦翔平、窪田正孝、水田航生、浅香航大、「MUSH&Co.」メンバーに吉沢亮、森永悠希と若手注目株が多数出演。
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- オフィシャルサイト
- http://kanouso-movie.com/
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- 予告編
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- 鑑賞日
- 2013年1月7日
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- 鑑賞場所
- TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
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- 評価
- ★★★
ネタバレ注意!
この映画評は私自身の鑑賞メモという扱いで、基本的に本編の内容に触れる事が多いものです。
作品をご覧になっていない方は鑑賞後に読んで頂く事をオススメ致します。
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この作品の成功ポイントは大きく2つ。
・ヒロインを演じる大原櫻子さんの存在感と歌唱力
・音楽プロデューサー亀田誠治さんの作る楽曲の完成度の高さ
まずはヒロイン理子を演じる大原櫻子さん、
この映画のために5000人のオーディションを行い、監督の小泉徳宏さん、音楽プロデューサー亀田誠治さん、原作者の青木琴美さんらに満場一致で認められての大抜擢という事で、その歌唱力と役へのハマり方は間違いないものでした。
弱冠18歳(撮影時16,17歳?)の完全な新人さんですが、
幼少期からクラシック音楽、ダンス、バレエ、歌に精通していたとの事で、見事なシンデレラガールの誕生を見る事ができました。
続いて亀田誠治さんについて、
元東京事変のベーシストで、日本の音楽シーンにも多大な影響を与えた人です。
上記大原櫻子さんの選出も含めてですが、彼が作る楽曲がヒット曲として本当に存在しそうなリアリティや時に少女漫画らしいキラキラした今っぽさもあったり、この作品をすごく理解して音楽の力で物語の説得力を持たせる事に貢献しています。
これ以外にも佐藤健やCRUDE PLAYのバンドメンバーの演奏シーンも嘘っぽくなく、
全体を通して「音楽に正しく向き合っている」という作り手の真摯な姿勢がこの作品の良さをグッと高めていると思います。
もちろん原作は完全に少女漫画なので、各セリフや演出は笑ってしまうほど”クサイ”です。
でもそういう話だとわかってしまえば全然気にならなくなりますし、最後にはすごく引き込まれてしまいます。
評判どおりとても良い作品でした。
大原櫻子さんの今後の活躍にも期待です。
【おまけ】
中川先生が見つけた小ネタですが、
ポスターの一部分、「愛」の中に小さくハートが入っています。
こういうのを見つけられるとちょっと嬉しいですね。